ひとやすみ

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古典と創作(1)

僕の好きな音楽家の1人に細野晴臣というじいさんがいる。このじいさんが最近よく言ってるお小言が、最近の音楽に新しさは感じない、新しさは古い音楽の中に眠っているものであるというものである。

似たようなことをわかりやすく言ったのが斎藤和義で、彼は音楽家のオリジナリティはビートルズのモノマネをして真似きれなかったところに現れると言っている。

言い換えると創作性のあるものは古典の解釈の延長に過ぎないという話なのだと思っている。古典をより細かく突き詰めた先に新たな表現がある。

一見すると夢のない話に見える。しかしよくよく考えれば人の思いつくことなどそうそう進化しないのではないか?全く新しいものを生み出すというのは流石に無理なように思える。

転じて創作をするなら古典を解釈しろという話になってくる。しかしこれには有力な反対説が向けられることになる。古典を知ることができるのは資料をたくさん持ってる知識層だけなのではないか。知識があれば芸術なのかと。

小林秀雄坂口安吾の対立軸もこういうところにあるような気がする。

 

続く