ひとやすみ

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Spotify時代のradiko

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スポティファイがなぜ成功したかという割とよくあるパターンの本が出ていたので立ち読みした。

 

スポティファイのコンセプトは無料で音楽が自由に聴けるサービスで収益を得ることにある。当時はアップルによる音楽データのmp3化,これに伴う海賊版,違法ダウンロードによって音楽業界自体が衰退傾向にあった。これを食い止めるには自由に音楽の聴けるサービスが必要であったという流れである。

この経緯を見て,不安になった。昨今はYouTubeで様々なテレビやラジオの切り抜きが違法にアップロードされている。たしかにこれがテレビやラジオを直ちに衰退するということはない。しかし,明らかにテレビ局やラジオ局が得られるはずの収益が逃げて行っているのは間違いない。

テレビ局はこれに対して例えばTverParaviといったアプリで対応しているが,Youtubeと比較して機能は劣る点が多い。適法か違法かという点しか差がないが,視聴者は違法であるという点にほぼディスインセンティブがないため,やはりYoutubeに流れてしまうだろう。

より大変なのはラジオだ。radikoという配信アプリはあるが,疑似ラジオとしての機能を追求しようとしすぎて,逆にロースペックになっている感が否めない。番組に関する情報の記載が少ないこと,CM等のスキップができないことなどむしろYoutubeの方が使いやすいという事態にはなっていないだろうか。

 

ラジオ局やテレビ局がこの問題に取り組んでいくことは難しいように思う。スポンサー等の問題の調整が難しい。Spotify のように第三者が違法な動画配信に対抗するようなサービスを提供する活路はないだろか。

などと難しく語っていたが,わたしもついつい「立ち読み」をしていたのだった。なかなかに難儀だ。