ひとやすみ

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きまぐれロボット

伏線回収という表現方法は読者の意識にわずかに存在するものの,読んでいる際には意識していないという絶妙なバランスによって切れ味が変わってくると考えている。

つまり明確に謎として提示されていてもいけないし,かといって新たに提示された事実に対応する事実が過去の描写に存在するという程度の関係でも行けないと思っている。

伏線と呼ばれているものの多くは,意図された伏線ではなく,物語の一貫性から生じている産物でしかないように思う。

お前らの言ってる伏線回収は伏線回収じゃない!伏線回収とはもっと緊張感のある表現方法なんだ!,と言いたいわけではない。個人的には物語の一貫性の方が最終的にはその物語の評価を決めるのであって,伏線回収という技法自体は,不意打ちで瞬間的に印象に残す技法でしかないように思っている。