ひとやすみ

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共感のいいね

「ぴえん」の一言でも数万のいいねがついたりする。

投稿者がいいねの対価として差し出しているものは何か。

 

SNSの一般論に変えると,投稿者が売っているのは当然情報だ。

じゃあ些細なつぶやきにどういった情報が含まれるのか。それがかわいい女の子のものであればそれは「隙」であろう。アホっぽいことを言えばそれは「可愛い」。

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歌詞がいいんじゃない。音楽がいいのだ。(4) 

Ⅲ.Travisの場合 

歌詞も曲の構成要素の一つでやってその本質はやはり耳で聞くということにある。

という意見を押し進めていくと,洋楽だって自由に聴けるようになる。歌詞もわからないくせに洋楽聴いてるとか言ってイキるなよというのはちょっと早計だ。お前の聞いてるそのJ-POPもルーツは洋楽だし,ルーツを知らずに曲を聞くことこそ浅いなんてこともしばしばあるわけで。

歌詞の意味がなくともMVやジャケットだってヒントになるそうしたイメージを通じて曲の音像にアクセスできれば洋楽は聞けたことになるはずだ。

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歌詞がいいんじゃない。音楽がいいのだ。(3) 

Ⅱ.BUMP OF CHICKEN 

BUMP OF CHICKENは最も歌詞に注目が集まるバンドの一つだと思う。BUMPの曲は,代表曲である『天体観測』がそうであるように一曲の中で物語が展開されていることが特徴だ。

一方で,BUMPは歌詞が命と思われるのはそれはそれで問題がある。音楽あっての歌詞というのは今回のテーマでずっと言い続けたことだ。この機会にBUMPの詩を音として聞いてみてほしい。

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歌詞がいいんじゃない。音楽がいいのだ。(2)

Ⅰ.スガシカオ

スガシカオと言えば,SMAPに提供した『夜空ノムコウ』,NHK「プロフェッショナル」の主題歌『Progress』が有名で,どちらかといえば爽やかな歌手だというイメージなのではないだろうか。

 

一方で,スガシカオはハルキストとして有名なことからもわかる通り,作詞の中に文学がある。スガシカオ村上春樹以外にも坂口安吾島崎藤村を好み,彼らの作風にも表れるような生々しいサディスティックな表現をスガシカオは好む。 

その一例を挙げたい。以下は『AFFAIR』の歌詞の冒頭の一節だ。

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歌詞がいいんじゃない。音楽がいいのだ。(1)

このミュージシャンの歌詞が好きだと思う人がいる。一方で,音楽聞くときに歌詞なんて聞いてないよという人もいると思う。

まあここまではいいとして,歌詞の理解がないあいつはニワカだという人や逆に歌詞カードばっかり見てるやつなんかナードだなんて言い出す人がいるとちょっとまずい。しかし,歌詞は音楽をめぐる論争の火種にもっともなりやすいトピックの一つである。

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例えば長期連載の週刊漫画を終了するタイミングが問題になる。

最高潮を迎えたタイミングで終わるか,物語の目的達成したところで終わるか,それともコンテンツが枯れ切ったタイミングで終わらせるか。

 

これを考える視点は連載漫画の終了関係なしにそのコンテンツは無限に消費され続けるという点にある。

 

どこで終わらせようがその漫画は消費され続けるのだから,結局は二択になる。漫画をコンテンツとして過剰に膨れ上がらせて,連載としては伸びしろでなくなったところで切れば,その超大作に一生食わせてもらえる。あるいは,次の連載を見越して作者である自分が最も恩恵を受けられるタイミング,つまり連載が最も盛り上がっているタイミングで終わらせるのがベタである。

 

例えばね。

 

 

 

役立たず

逃げるが恥だが役に立つを結局まだ見れていない。一説によると逃げ恥を見ないことは一生の半分を損しているらしい。

でも,「逃げ恥を見ないことは一生の半分を損する」という言葉と「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は相反していないか?