歌詞がいいんじゃない。音楽がいいのだ。(3)
Ⅱ.BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENは最も歌詞に注目が集まるバンドの一つだと思う。BUMPの曲は,代表曲である『天体観測』がそうであるように一曲の中で物語が展開されていることが特徴だ。
一方で,BUMPは歌詞が命と思われるのはそれはそれで問題がある。音楽あっての歌詞というのは今回のテーマでずっと言い続けたことだ。この機会にBUMPの詩を音として聞いてみてほしい。
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このミュージシャンの歌詞が好きだと思う人がいる。一方で,音楽聞くときに歌詞なんて聞いてないよという人もいると思う。
まあここまではいいとして,歌詞の理解がないあいつはニワカだという人や逆に歌詞カードばっかり見てるやつなんかナードだなんて言い出す人がいるとちょっとまずい。しかし,歌詞は音楽をめぐる論争の火種にもっともなりやすいトピックの一つである。
続きを読む例
例えば長期連載の週刊漫画を終了するタイミングが問題になる。
最高潮を迎えたタイミングで終わるか,物語の目的達成したところで終わるか,それともコンテンツが枯れ切ったタイミングで終わらせるか。
これを考える視点は連載漫画の終了関係なしにそのコンテンツは無限に消費され続けるという点にある。
どこで終わらせようがその漫画は消費され続けるのだから,結局は二択になる。漫画をコンテンツとして過剰に膨れ上がらせて,連載としては伸びしろでなくなったところで切れば,その超大作に一生食わせてもらえる。あるいは,次の連載を見越して作者である自分が最も恩恵を受けられるタイミング,つまり連載が最も盛り上がっているタイミングで終わらせるのがベタである。
例えばね。
役立たず
逃げるが恥だが役に立つを結局まだ見れていない。一説によると逃げ恥を見ないことは一生の半分を損しているらしい。
でも,「逃げ恥を見ないことは一生の半分を損する」という言葉と「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は相反していないか?