最悪ジャコ・パストリアスが分かんなくてもなんとかなりませんか?(3)
日本語ロックをやるうえで参考にすべき日本のロックバンドのベーシスト。前回は思いつくままにロックバンドをやるうえで参考になる人を3人挙げた。
今回は,一つテーマを設けたい。私が個人的に参考になると思っているのは3ピースバンドのベーシストだ。3ピースバンドは楽器が少ない分,ベースが担う役割が大きくなる。特に,メロディの部分でベースの役割が重要になるので参考にすべき部分が多いのだ。
これについてもジャックブルースだティムボガードだとか海外に例はたくさんあるのだが,できたら日本のロックバンドで完結した方分かりやすいし入り込みやすいじゃない。
TRICERATOPS 林幸治
www.youtube.comトライセラトップスはリフの多用,コーラスの多用で楽曲に3人とは思えない音の幅を持たせている。ベースの林はコーラスが上手いだけでなく歌いながらやっているとは思えないメロディアスなベースラインを弾く。彼の上手さはYouTubeで「トライセラトップス ベース」で調べたらドラムとのセッションの動画が出てくるからそれも見てくれ。
中でも「Rock Music」や「Going to the Moon」でのベースリフは単純ながら楽曲を支えるベースの役割が学べるのではないだろうか。
トライセラトップスがピンとこない人に説明すると,ボーカルの和田唱は平野レミの息子で上野樹里の夫だ。余計よくわからなくなった
GO!GO!7188 アッコ
www.youtube.comヤンキー風の見た目だが,この人もベースコーラス。このバンドはパンクっぽい音ながら,ボーカルのユウが演歌っぽい歌い方をすることも相まって,全体としてメロディックな曲が多い。一見単純に見えて突然メロディックなベースラインが多いという印象。
「瑠璃色」や「脳内トラベラー」なんかが特に面白いのではないかと。
くるり 佐藤征史
www.youtube.comいや,くるりは3人だけど3ピースではないだろ!と言われるかもしれない。まあそれはそうなのだが,デビュー当時は3ピースだったので許していただきたい。
ここでくるりの佐藤を紹介するのは,3ピースのベーシストは役割が大きいという話からは少しだけ外れる。ここで紹介したかった理由はくるりがというか岸田繁が方向性を二転三転する中で唯一十何に対応してついてきたメンバーが佐藤であるという点にある。正確には3ピースと言えないものの,ベースでありながら様々な役割を担わされるという点では3ピースのベーシストに当てはまる特徴もあるといえる。
というわけで日本語ロックのベーシストを紹介してみた。ジャコのコピーができればそれはもうプロ一歩手前だと思う。でもそんなことができる人は一握りだと思う。そうじゃないけどベースが好きだという人でも上に挙げたような日本のロックバンドから学んでベースを深めるということは十分に可能なんじゃないかというのが自論である(自分に言い聞かせているだけかもしれない)。